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広がれ!集団あそび(3歳児ゆき組)
すいか保育園では、子ども一人ひとりがしたいあそびを見つけて、じっくり楽しむことを大切にし、環境などを工夫しています。年齢や子どもの姿に合わせて、あそびの場所、あそびに必要な素材やおもちゃを用意できるよう、日々話し合いを重ねています。
その中で、あそび方も1人や少人数から、大勢の友だちと!に変化しつつあるのがゆき組(3歳児)です。そこで、簡単なルールのある集団あそびを少しずつ取り入れています。
夏頃から遊んでいるのが「だるまさんがころんだ」です。
大人は誰でも知っている簡単なあそびですが、①鬼を一人決める②鬼が後ろを向いている間だけ進める③鬼が振り返ったら動いてはいけない、などのルールがあります。
保育者も一緒にあそびの中に入り、少しずつルールを覚え始めている子どもたちです。
「だるまさんがころんだ」は、道具がいらないあそびで、幅広い年齢でも楽しむことができます。ゆき組も、「だるまさんがころんだ」を通して十分に体を動かし、友だちと関わる楽しさを味わっています。
最近は「リレー」に取り組んでいます。
9月に行ったふれあいデー(運動会)で、つき組(5歳児)がしていたリレー。その時のゆき組はまだルールを知らず、応援しているだけでした。
初めは、バトンをもらってもすぐに走らず、隣のチームを待って一緒にスタートしていました。でもそんな姿も可愛らしくてほっこり。
それでも、ゆっくりと説明しながらやることでだんだんと理解し、今では“グーとパーで分かれる”チーム決めも楽しんでやっています。
負けると悔しくて泣いてしまう子もいます。しかし、この思いも成長の証。「がんばったのに」「勝ちたかった」という気持ちを前向きに受け止め、「次はこうしてみよう」「もう一度がんばる」など悔しい気持ちを乗り越えられるように励ましています。
また先日は、「2つじゃなくて、3つのチームにしよう」と子どもの方から提案があり、ルールを覚えた上で、さらに自分たちで考えて発展させようとする力に驚きました。
ルールのあるあそびは、戸外で体を動かすものだけではありません。
室内では、「ジェンガ」がはやっています。ハラハラドキドキしながら、よく見て、考えて、指先を使って遊ぶので、実は結構疲れます。
揺れているところを上手に取れたときには、友だち同士で拍手し合っています。
すいか保育園では、主体性を取り入れているため、あそびも自分で好きなあそびを見つけて選択しながらあそんでいます。
興味はあるけれど、すぐには入りづらいという子がよくいます。まずは少し離れたところで友だちの楽しそうな様子を見て、自分もできそうと感じられると、「やりたい」と来てくれます。また、一度参加して「あっちに行ってくる」と離れ、しばらくすると「またやる」と入ってくることもあります。全部OKです! やりたいときに、いつでもできるように、用意をしておきたいと思っています。
集団あそびは、自分のしたいように、自由にというわけにはいきませんが、ルール・約束事を守って遊ぶからこそのおもしろさがあります。
ときにはちょっぴり我慢をしなければいけない場面もありますが、その経験から、自分で気持ちのコントロールをする方法を覚えます。また友だちの話を聞く中で、自分とは違う考えがあることを知っていきます。
走るのが速い子、指先が器用な子、元気に友だちを応援する子、泣いている友だちを励ます子。初めて参加する友だちにやり方を教える子もいます。集団あそびを通して、友だちのいろいろな姿を見て、いいところをたくさん発見し、認め合えるようにしていきたいです。